2011年12月29日木曜日

【書評24】 Winnyの技術



 ファイル共有ソフトで有名な"Winny"を作り上げた金子勇氏の著書。
当時、Napstarを使っていましたが、だんだん使えなくなり(有料化したり迷走に、、、)
 一方、突然”Gnutella"が飛び込んで来ました。
P2Pらしい。世界中のパソコンが繋がってファイルを共有できるらしい!
という訳で動かしてみました。
 MP3ファイルを検索→ ? 
なかなか検索ターゲットのファイルは見つかりませんでしたorz。
しかし、世界中のパソコンが繋がって巨大なネットワークが形成される。
そのイメージにインターネットの大きな可能性を感じました。
こりゃぁ~インターネットが来るなあ と。

 そして、登場した" Winny "
種はGnuella。Freenetのキャッシュ機能をみてひらめいて、これに独自の改良を加えた。
ここで、大きな役割を果たしたのが、2chの住人。
P2Pソフトの検証は多数の端末の提供者が必要なのです。
暇な人が集まる2ch。しかし知識レベルの高い人も多いのです。
そして好奇心も。 たぶんWinnyの素質を感じたのでしょう。

 金子氏+2ch住人 の連携による改良に次ぐ改良。改良。改良。改良。

 ついに100万人に耐えるP2Pソフトができあがりました。

ええ話やなぁ~カッコイイ。
同じP2PであるSkypeにも影響与えたみたい。
インターネットの発祥とその上で起こってきた技術の連鎖。
ここでも連鎖が脈々と起こってきたのですね。

ただ、
金子さんのP2Pはファイル共有 →逮捕
Skypeは電話 →OK
 この差が出たのですね。でもね、
どちらも重要な技術ですよ。同じぐらい重要。
 ファイル共有は大量データの保持と伝送キャパシティ
 電話はリアルタイムと品質

日本から生まれた大容量P2Pの仕組みWinny
日本で揉み消されたのが残念です。

著作権という既得権団体。
音楽流通、書籍流通の変化の流れの中で、日本がガラパゴス化することが心配です。

0 件のコメント: