2010年5月9日日曜日

【書評13】 リーダーになる人に知っておいてほしいこと


リーダーになる人に知っておいてほしいこと 松下幸之助(述)

 今なお輝きを失わない 松下幸之助 の名言集 です。
 同氏の名言集は本書を含めて数多くありますが、常に社会人として、また” 人 ”としての基本姿勢を説いており、ためになると共に、気持ち楽なってほっと落ちつきます。
このあたりが同氏の魅力だと思います。 (参考リンク:YouTube)

 さて、構成は、

Ⅰ部 成功するために知っておいてほしいこと 
           (松下政経塾 塾訓にちなんで)
 1.素直な心で周知を集める
 2.自修自得で事の本質を究める
 3.日に新たな生成発展の道を求める
Ⅱ部 リーダになる人に知っておいてほしいこと
           (松下政経塾 五誓にちなんで)
 1.素志貫徹
 2.自主自立
 3.万事研修
 4.先駆開拓
 5.感謝協力

となっています。
 本書は同氏の言葉より48を選んだもので、” 素直になる ”ことが大きなテーマとなっています。
素直になりましょう。そして家の前の掃除をしましょう。それがすべてに通じるのです。と繰り返し繰り返し語りかけてきます。

 そして印象的なのは、

14話 迷うだけ迷う
 「迷うだけ迷ったらいい。・・・・迷っているだあいだはじっとして、ぱっと光明が見えるまでは、そのままの姿で勉強していたらいい。いつか光明を発見して腹が決まる。・・・・今はまだ迷ったらいい。次々にサラサラとうまくいくと、苦労のしがいがないものや(笑)。・・迷えば迷うほどに偉大なものが生まれる。そやけど迷わんでもいいことを迷ったらあかん。それと、自分の感情にとらわれたらあかん。素直な心がなかったら、そうなってしまう。・・・・。」

そして、やるときがきたらやる。
しかし勝つか負けるかわからないときには、
23話
「勝つか負けるかわからんというときには、しなかったらいいのや。勝つか・・負けるか・・やってみないとわからんという人がいる。ぼくはそんな・・勝負はようやらん。やる以上は絶対に成功するということを確実にやってきたわけや。勝つか負けるかわからんような賭けなんかしない。
・・やけくそでやってはいけない。・・・・絶対にこれはやらなければならない、やるべきもんやと信じたことだけをやったわけや。だから、行動の善なることを信じてやる。そのための勉強をする、これでいい・・。」

信念と自信がもてるところまで考え抜いてから行動せよということです。

そして48話
「和を第一とする。・・・・これはもうみんなに共通の非常に大事なことや・・。・・・和をもって協力することが何よりも大事・・・。頭に入れて・・胸に入れて・・心に入れて・・。それが大切や。」

素直に感謝する気持ちが大切なのです。

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