2011年1月15日土曜日

【書評21】 マグネシウム文明論


 マグネシウム文明論   矢部孝 山路達也

石油に代わる新エネルギー!
マグネシウムの提案を繰り広げる 矢部教授の著書です。

 例によって弾氏のブログからです。
少し嘘臭いかなと思いながら読み始めましたが、大体理屈が合っていて、おもしろい!
これはつまり、バッテリ革命と燃料革命ですね。
無尽蔵なマグネシウムでこれができる!という主張なのです。
化石燃料文明から二酸化炭素ガスを出さない金属燃料文明への転換を提案しています。
なるほどねぇ~ 凄いです。
段々と真剣になってきたので絵にまとめてみましたよ。

電気を使わないで、金属を製錬。
エネルギーは太陽から直接に畜エネ。
放出は電気か熱で。お好みに応じて。

マグネシウムは海水から取り出す。
これも電気を使わず太陽エネルギーで。
マグネシウムはリサイクル。
つまり太陽エネルギーで完結させた文明の始まりを予言しています。
おもしろい。
これでOK! カナ?

 課題は太陽エネルギーの面積密度の低さだと思います。
広大な集光エリアが必要です。
まりマグネシウム生産工場を作るのですが、
これは海外の晴天率の高い地域に作るという提案です。
それはいいとして、気になるのはこのマグネシウムを運搬してくるところには触れていません。
結構、手間がかかる様な気がするので、そのあたりがポイントかもしれませんね。

でもマグネシウム。 いけるかも。台頭の予感。。。。
矢部教授が次々に繰り出すアイデア、それが繋がって文明論へ発展していく。
その鼓動が聞こえてくる一冊です。

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