2009年5月2日土曜日

【書評4】クラウド化する世界



この"Blogger"もクラウドなんですね。どこにデータやアプリがあるのかわかりません(雲の中)。

 19世紀に工場に発電機を持って必要な電力を賄っていた時代から、発電所で集中的に発電して、各工場が電気を購入する方法へと移っていきました。
なぜか!その方が経済的に安上がりだったからです。
 同様のことがコンピューティングにも起こっています。
各自(事業者、個人)がパソコンを持ち、アプリケーションを購入し、データをパソコン内に保存する時代が20年ぐらい続きましたが、次第に"クラウドコンピューティング"の時代に移行してきています。
パソコンは表示画面とキーボードの機能となり、処理(アプリ、データ保存)はクラウド上で行われます。
集中的に処理したほうが効率的であり、つまり安上がりだというのです。
 この経済性をもたらしたのが 光 ブロードバンド回線の普及です。安くなった。そして、クラウド上の処理を自分のPC内と同じに感じられる様になったということです。
 世の中は、経済面で理にかなった方向へと進んでいきます。そして段々と加速していますね。

 更に、これからはモバイルブロードバンドが台頭してくるでしょう。(3GLTEWimaxXGP
線を繋がなくてもいいって、予想以上に楽な気分なんですよね。
私も家では無線LAN、外ではb-mobile 3G & FON を使っていて、Let's Note R3でいつでもブロードバンドなんです。快適になったものですネ。

 だったら今後はPCは要らなくなるのか?そのことも、この本には触れられています。
クラウドが支配する世界は、富めるものと、それ以外のものの差が大きくなっていく世界であると。すでにその傾向は出てきています。
 これに関し、こんな指摘もあります。クラウドを利用(使用)する者は ”安くって便利” という恩恵をうけるものの、クラウドを利用(操る)する者は、富を集中させることができるのだと。
”クラウド(雲)”は、その実像がよく見えないので気付きませんが、実は、ごく一部の者が大きな利益を得る仕組みでもあるのです。 

 

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