2009年7月12日日曜日
【書評6】達人のサイエンス
達人のサイエンス
George Leonard著 "mastery" の邦訳本です。
masteryすなわちマスター(達人)になる方法について書かれています。
スポーツの達人、仕事の達人、趣味の達人、恋愛の達人・・・・世の中には様々な達人がいますよね。
このような達人に共通している要素は何なのか。
まず生まれつきの素質と努力とそして・・・なんて考えちゃいますが、実は、生まれつき上手にできる人、上達が早い人が達人になれるとは限らないということ。
むしろ下手な人、なかなか上達しない人が達人になっているらしいのです。
そこにはマスタリーの道があるのだと。
毎日毎日繰り返し日々の練習の繰り返しが"達人"を生み出すのだと。
著者は、長く合気道を修練し、指導者として多くの弟子を見てきた経験として語ります。
奇しくも私も去年、合気道の道場に行って稽古をつけてもらったのです。
著者は合気道の達人。私は僅か5回の稽古で止まってしまった(著者の言う)ハッカー未満の状態 ガク↓
つまり、継続は力なりということ。坦々と練習を繰り返すこと。
そこには上達したと感じる状態(スパート)もあるが、長いスランプにも似た状態(プラトー)が続くのです。日々続く。
しかしその練習に喜びを見出し、生活の一部として続けていくことにより上達の時がやってくる。
しかし目的は上達すること、そして一番になること ではないのです。
日々の練習が喜びであり、生きがいとなっている。その中に達人として継続できる秘訣があるのだと。
分かるような気がしますが、しかしその見地にまで達していないような気もしています。
私の場合は、趣味では決して達人に達するところはないですね。
少し前まで仕事の虫だったので、その分野ではそうかも??
まあ365日起きている限りそれについて思いをめぐらしているということでは、マスタリー的なところがあるかも(狭い分野の話ではありますが・・・)
この本を読んでいて、あれ?!これってもしかして、
天才! 成功する人々の法則
と似てる話かなって思ってしまいました。
これ勝間本なんですが、まだ読んでいません。しかし弾さんのブログで、「一万時間続けよ 」と紹介されているので、そんな気が...
時間を見つけて天才!も読んでみよう。
いやその前に、
ライフワークで練習を続けられる対象を見つけることが先かも。
著者いわく、道を歩むこと自体に、この上ない満ち足りた気分を味わうことができるのだから。
これは快楽といったウスイものではなく、充実感という言葉で表される心からの満足ではないかと思いますから。
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