2009年8月4日火曜日

【書評8】「いい人」をやめると楽になる



人の目が気になる。どう思われてるの。
気に入られたい。尊敬されたい。
そんな気持ちに縛られて生きている。
私もそういうところがあるのですが、どちらかと言うと、あまり偉そうなことができない性分で、、。
つまり小心者なので、人に対しても、人生に対してもビクビクしながら生きています(白状)。

 本書は、「いい人」をやめたらいいよ。っていう題名で思わず手に取る人も多いのではないでしょうか。
私もつい買ってしまったのですが(なんか以前にも買ったような気がしますが・・・)
 筆者の言っていることに、ホッとします。
 そんなに頑張らなくてもいいよ。人は人なんですよ。人との間の置き方。家族との絆。友人とは。
つまりもっと自分本位に、そして人に対してはもっと本音で接していいんですよと。
 肩の力が抜けて、気持ちが楽になる。そんな本ですね。 以上、、、、とこれでいいのですが、

 しかし、筆者の言葉に反感を覚える気持ちも起こってきます。
そんなに自信ありげに言い切ってるが、そこまで割り切った人間がよいのか?
割り切った様なことを言っていれば、一面、楽ともいえるが、
割り切れもせず、ビクビクしながら何とか生きている人間もありではないかと。
生きている間は自分勝手なことをし、死んだら完全に忘れてもらいたい。などと言うが、そういう考え方もあるだろうが、しかし、生きている時は窮屈なこともあり、そして死んだときには気持ちを寄せて欲しいと思う人も、人間の性としてありではないかと。

筆者は筆者。私は私。そういうことです。

 本書の言っていることは、つまり、人の本質には二面性があるということだと受け取りました。
善と悪、正と負、表と裏、それで人としての平衡がとれているということでしょう。

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